マンガ「熱血棟梁! 一平太が行く」を連載中の住宅専門誌である。
表紙は泥臭いが情報は洗練されている。
テーマは堅いが、中身はやわらかい。なにしろ、マンガが連載されているのだから。
ぼくが、2004年9月から書きはじめた物語は<第13話:大震災で“壊れた家”と“壊れなかった家”>というものだった。ストーリーはこうである。
あの「阪神大震災」から10年……。ある日、一平太のオフィスへ地震恐怖症の若い夫婦が訪れた。妻は「阪神大震災」を体験して「木造の一戸建てにはぜったい住みたくない」と言い張る。しかし、阪神の震災現場を調査した一平太はこういうのだった。
「大震災で“壊れた家”は、壊れる理由があったから壊れたんです。壊れないようにつくった家は壊れません」
「だったら、どんな家が壊れて、どんな家が壊れなかったの?」
一平太は現地の踏査資料をもとに“壊れた家”と“壊れなかった家”の詳細を詳しく報告するのだったが……
と、物語がはじまった直後、いきなり発生したのが「新潟県中越地震(04.10.23/最大震度7)」だった。
急遽、「新潟」の被害を視野に入れ、構成を変更して書き進めたのだが、連載中にまたもや「福岡県西方沖地震(05.3.20/最大震度6弱)」が……。
調べてみると、日本列島は「阪神大震災」以後の約10年間に、最大震度「6」以上の大地震になんと13回(!)も見舞われているのだ。
しかし、日本の住宅に悲観することはない。“壊れた家”には壊れる理由があったのだ。“壊れなかった家”には壊れなかったワケがある。震度「7」でも壊れない木の家は、ちょいとした工夫でじゅうぶん可能なのだ。
全国の家づくりのプロフェッショナル諸君、そして、施主の皆さん、人智を尽くして天災に備えようじゃありませんか。“壊れない家”をつくろうぜ!
村瀬 春樹