Vol-1『マンガでわかる住宅/家づくりの現場』熱血棟梁!一平太が行く』
「熱血棟梁シリーズ」の1作目。大きなテーマは「よみがえれ! 工務店」──である。
地縁・血縁関係がくずれた現在の日本社会で、地場の工務店や設計事務所がどう生き延び、どうビジネスを活性化させ、地元のコミュニティとどう共存共栄していくのか?
Vol-2『マンガ・客の素顔/住宅戦線、異変あり!』-工務店・設計事務所即戦力マニュアル-
「マンガ・熱血棟梁シリーズ」は、全国の工務店や設計事務所が購読する月刊誌『日経ホームビルダー』(日経BP社)に連載中の作品を単行化したものだ。主な読者は家づくりのプロたち──ということになる。
でも、この本の書き手であるぼくは住宅ギョーカイの人間じゃない。業者じゃなくて施主。経営者じゃなくて生活者。つまり、プロじゃなくてアマチュアなのだが、じつはこの点こそがこのシリーズの最大の特徴であり強みとなっている。アマチュアがプロにもの申す──。
いま、日本の社会は大きな曲がり角にさしかかっていて、人々の暮らしは日進月歩、千変万化だ。昨日まで通用していた常識が、ある日、オセロのコマのように突然ひっくり返って白が黒。とんでもない非常識として失笑をかうかもしれない時代になっている。
そんな時代の変化のなか、家づくりの世界では「施主の願望」と「業者の思惑」の不幸なすれ違いが多く、腹のさぐり合い、トラブル、裁判沙汰などさまざまな悲喜劇が発生しており、これじゃ「顧客満足」にほど遠い。
…で、『日経ホームビルダー』編集部は考えたのである。施主と業者のコミュニケーション・ギャップをなんとかしようヨ、と。業界の方々に「いまどきの施主たちは何を考えているのか?」を知っていただこう、と。
そういうわけで、このシリーズは、旧石器時代の横穴式住居から現代のウルトラモダーン住宅まで、古今東西の「家」が好きで好きでたまらない一人の生活者であり物書きであるぼくが、最新のデータと取材にもとづいて描いたギャグ・マンガ仕立ての業界物語なのである。
主人公は、ココロザシが高く、女好きで、ちょっとドジな町場の熱血棟梁・花見一平太とその仕事仲間たちである。彼らが日々の仕事のなかで直面する難問奇問を悪戦苦闘しながら解決していく……。
この「Vol-2」は、2000年以降ガラリと世代交代した住宅市場の主人公=施主たちを、左の「INDEX」にあるように5つのパターンに分け、その「素顔」を詳細に紹介したものああ住宅ビジネスの最前線で活躍されているギョーカイの方々から「目からウロコ」と高い評価を受けている。
興味深いは、若い一般読者──つまり、いまどきの施主たちからもウケがよいことだ。家づくりに対する自分の願望(ユメ)の再発見と住宅ギョーカイの裏話がオモシロイというのだ。
村瀬 春樹