Book Review 7
福音館書店:『わたしが選んだ職業』 共著/ゆみこ・ながい・むらせ他



「わたしが選んだ職業」
編集委員会著
福音館書店
代表:井上荒野
共著者:ゆみこ・ながい・むらせ/村瀬春樹/杉本薫/高楼方子/寺島みどり/堂間宏/寮美千子
定価 1,575円(税込み)
21×16cmサイズ/336ページ
2001年06月30日発行

「大きくなったら何になる?

子どものころ、誰もが思い悩んだモンダイだと思うが、それに答えたのがこの本『わたしが選んだ職業』──小学校高学年の諸君に向けたプロのメッセージ集である。

収録した職業は「パン屋さん」から「図書館司書」まで61職種。子どもたちに人気の「プロ野球選手」「プロサッカー選手」「国際線スチュワーデス」「声優」なども含まれている。

この仕事は、すごく楽しかった印象が残っている。
新宿・中村屋4階「ラコンテ」のバーで、ビールグラス片手にワイワイやりながら、編集会議やら遅筆言い訳会議をやった時間のほうが執筆時間より長かったからだ。なにしろ、気鋭の作家、ライター8名が8年間かけて共同執筆した労作だ。

編集委員会代表が井上荒野。過激にして清明な文体と妖しいオーラを発射する文壇期待の小説家である。それに、童話作家にして宇宙人である寮美千子。万年時計の短針のようにゆるりとした人生の時間を刻みつつ、速射砲のように16ビートでおしゃべりするタフな女性だ。

かくいう村瀬春樹とゆみこ・ながい・むらせはなんだかこの時期は忙しくて、友人のライター杉本薫と寺島みどりを巻き込んで担当ページを分担してもらった。カオちゃん、ミドちゃん、その節はありがとう。

この本のおかげで、年に数千円ずつ印税が振り込まれてくる。ロングセラーになっているのだ。

「大きくなったら何になる?」

 子どもだけじゃない。五十路を過ぎて、もう一度自問自答してみるのも悪くない。大人が読んでも面白くタメになる1冊だと思っている。

村瀬 春樹

-登場職業の例-
ゆみこ・ながい・むらせ担当
国際線スチュワーデス/シュフナー・真紀子さん

Q:スチュワーデスのよろこびとは?
A:よろこびは、パリ・東京間、12時間の長いフライトを無事に終えて、機内からお客様をお見送りするときです。ホッとすると同時に誇りとよろこびを感じます。

情報誌編集者/内田ひろ子さん

Q:女性の切り抜き情報誌をはじめた理由は?
A:新聞にうもれている女性たちの考え方や活躍のようすをもっとクローズアップしなくっちゃ! そう思ったんです。

村瀬春樹担当

大工/安部義雄さん

Q:大工さんになりたいって思う子どもたちが多いようですが?
A:ボクが思うにね、家を建てていると、子どもたちが現場をよく見にくるけど、あれはモノを作るってことのおもしろさに気がついているんじゃないかな。

ミュージシャン/細野晴臣さん

Q:どんな子がミュージシャンに向いている?
A:その人がミュージシャンになるかどうかって、自分もそれからまわりの家族とか、友だちもうすうす気がついているんですね。そんな子がきっとプロのミュージシャンになるんだと思います