概要 「道具学会研究フォーラム2004 in OKINAWA」
 私たちは「道具学会/Forum Douguology」で活動している。ゆみこ・ながい・むらせは機関誌『季刊・道具学』の編集委員、村瀬春樹は企画担当理事を担当しているが、2004年秋には、ふたりがプロデュースした< 道具学会研究フォーラム 『暮らしのわざ、デザインのちから』>が沖縄県立芸術大学を会場に開催された。以下はその時の様子である。

当日のプログラム(PDFファイル)>> 

 
 首里の街に立つ学会フォーラムのサインボード。制作:沖縄芸大美術工芸学部デザイン科
 
 会場となった沖縄県立芸術大学

 フォーラム開催に先立って糸満市摩文仁の「平和の礎(いしじ)」に献花。
左:道具学会会長・栄久庵憲司氏(GKデザイン機構会長)。
右:ゆみこ・ながい・むらせ
 
 摩文仁(まぶに)の丘にて。
 左より、ゆみこ・ながい・むらせ、大沢匠氏(建築家)、村瀬春樹、近藤豊氏、山口昌伴氏(道具研究家)、小林繁樹氏(国立民族学博物館教授)
 シンポジウムと同時開催の「おしゃべりな道具展」。写真はながいと村瀬が出展した「代用品が語る戦争と平和」。琉球放送が取材に訪れ、その夜のニュースでオンエアされた
 
Coca Cola in 1945

 1945年、焦土の沖縄で、着の身着のままで戦争捕虜収容所に入れられた沖縄の人々は、水を飲むために、米兵が捨てたコーラ・ビンで「ビン底グラス」をつくった。現在でも、その実物が多数残されている。

 ワークショップ会場の大講義室には、芸大の学生ほか多くの一般市民が参加してにぎわった。
 写真は<実演/ビン底グラスのつくり方教えます>。「沖縄ワールド・ガラス工房」當真進氏(黄色いポロシャツ姿)を講師に迎え、敗戦直後の沖縄の人々が「代用品」としてコカコーラ・ビンつくった「ビン底グラス」を作成した
 
 同、ワークショップ<実演/縄文人の鏃(やじり)づくりと古代発火法教えます>。
 和光大学名誉教授・岩城正夫氏のレクチャーと指導のもとに、芸大の男女学生たちが素朴な道具から火をおこし、ガラスの破片から鏃をつくる技術を体験した。
 中央、村瀬の左隣(ブルーの半袖シャツ)が岩城名誉教授
 道具学会会長・栄久庵憲司氏の記念講演「宇宙の道具をデザインする」
 
 沖縄県立芸術大学学長・朝岡康二氏(道具学会理事)の基調講演「沖縄のモノ文化をめぐって」
 シンポジウム<OKINAWAの道具世界から見た暮らしのわざ、デザインのちから/「セルフメイド」「職人の仕事」「工業製品」>をコーディネートするゆみこ・ながい・むらせと村瀬春樹(右端)。
 
 このシンポジウムは、沖縄の歴史と文化における「道具」がテーマ。第一線で活躍する学会外の工芸作家、文化人類学者、行政担当者などゲストスピーカーを含め、7人のパネリストが参加して開催された。

 壇上に勢ぞろいしたパネリスト各氏。左から順に……

●琉球ガラス作家・現代の名工/那覇市伝統工芸館館長:桃原正男氏
●(株)琉球漆器社員/漆器作家・沖縄県工芸士:赤嶺貴子氏
●紅型だいだい代表/紅型作家・デザイナー:賀川理英氏
●大学講師/文化人類学:粟国恭子氏
●沖縄市役所・総務課/市史編集担当:廣山洋一氏
●道具研究家・エッセイスト/山口昌伴(道具学会理事)
●滋賀県立大学人間文化学部教授/面矢慎介(道具学会理事)

ゆみこ・ながい・むらせ
 
村瀬春樹
 講演会やシンポジウムの会場になった沖縄芸大・大講義室

2005年8月
道具学会論集『季刊・道具学』11号
「2004 研究フォーラム in 沖縄県立芸術大学”記録集
   『OKINAWAの道具世界から見た暮らしのわざ、デザインのちから』

 ゆみこ・ながい・むらせ&村瀬春樹
 担当編集長として監修・執筆。

写真提供/道具学会フォーラム2004実行委員会