「武蔵野火薬庫☆ぐゎらん堂」営業案内 1979年版
 戦後ニッポンのカウンターカルチャーの開花期=1970年代の10年間、ぐゎらん堂ではどんな活動が行われていたのか?
店内に常備されていたメニューの裏側に、ぐゎらん堂の【営業案内】が印刷されていた一時期がある。1979年版の写しが手元に残っているので、当時の【営業案内】を再現しておこう。
お客さまへ
ぐゎらん堂ではこんなことをやっています!

♪「水曜演奏会」

 1970年10月からすでに400数十回のライヴが開催されてきました。毎週水曜日、独特なブルース・ホールの雰囲気の中で、新しい歌と音が生まれています。出演希望など、詳しくは当店カウンターまでご連絡を!

1972年3月リリース
不滅の名盤=シバ『青い空の日』

♪「店内エキシビション」

 店内の壁面を展示用に解放しています。開店以来9年間、油彩・水彩・リトグラフ・写真・漫画・オブジェ、その他名づけようのない表現物いっさいを店内エキシビションとして開催してきました。 多くの有名無名の若い作家たちに利用されてきましたが、使用料は1ヵ月間=無料(タダ)。お金が余っていて困るという方の場合は、遠慮せずいくらでも頂戴することになっています。町の画廊よりもダイナミックな表現ができるということで、好評を博しています。

  昭和30年代のメンコ「鉄腕アトム」「月光仮面」「鉄人28号」
  Haruki Murase Collection より

♪「各種制作発表会」

 1972年春、あがた森魚くんの処女作「うた絵本・赤色エレジー」の製作発表会(当日は漫画家・林静一氏のサイン会も行われ、開店前から多くの若者たちの行列ができた)を皮切りに、自主製作レコード、出版物などの発表会を行っています。

 最近では、トラディショナルな島唄から、オリジナル新作までこなす沖縄三線(うちなーさんしん)の奏者・新里愛蔵さんのデビュー発表会が盛況でした。

  1971年11月発売・あがた森魚『うた絵本/赤色エレジー』(幻燈社) 
  付録の大判メンコ(林静一 画)

♪「映画会」 

 16mm映画、8mm映画、アニメなどの映画会が行われています。映画青年vs.ツッパリ兄チャンの論争で面白かったのは、柳町光男監督の『ゴッドスピードユー・ブラックエンペラー』。土曜の午後のお楽しみ「土曜映画劇場」では、山谷哲夫監督の『生きる──沖縄渡嘉敷集団自決より25年』が超満員だったのだ。

 最近は8mm映画の発表がとても活発です。鉛筆がわりに撮影して、どんどん上映してください。

♪「同人誌」

 文学同人誌「深夜少年」の拠点なのだ。中年に深夜はない。あるのは白昼の8時間労働だ!」 を合い言葉に純文学と大衆文学の撹拌を目ざしているのです。1号は絶賛売切れ中!

昭和30年代のメンコ「力道山/東富士」
Haruki Murase Collection より

♪「集会」

 万国の深夜少年、「中川五郎のわいせつ裁判最高裁勝利」にむけて結集せよ! 「李哲さんを救う会」その他の集会が、イヴェントと併せて開かれています。

♪「産直」

 自費出版物を産地直売中! 作者も読者も多いに利用して下さい。

♪「結婚式」

 ぐゎらん堂では、すでに6組のカップルの結婚式を本格的に挙行いたしました。そのうちすでに2組が離婚しました。(トホホ…)

  昭和40年代のメンコ「明日のジョー」「ウルトラマン」「おそ松くん」
  Haruki Murase Collection より